「タチオンとグルタチオンって何が違うの？」「どちらを選べば良いの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

実は、この２つは基本的に同じ物質を指している場合が多いです。

今回は、タチオンとグルタチオンの違いや効果、そして効果的な使い方について詳しく解説します。

美白効果や肌のアンチエイジング、肝機能改善など、様々な効果が期待できるこれらの成分について理解を深め、あなたに最適な活用法を見つけましょう。

化粧品やスキンケア商品にも配合されているグルタチオン。
どんな効果があるのか詳しく解説します！

編集部

タチオンとグルタチオンの違いとは？

タチオンとグルタチオンってどう違うの？

ここでは、タチオンとグルタチオンの違いや成分の特徴を解説します。

タチオンとグルタチオンは基本的に同じもの

タチオンとグルタチオンは、名前は異なりますが本質的に同じ物質を指していることが多いです。

厳密に言うと、「タチオン」はグルタチオンを主成分とした医薬品の商品名であり、その主要成分が「グルタチオン」となります。

つまり、以下のような関係です。

医療現場では、タチオンとグルタチオンはしばしば同一のものとして扱われます。
グルタチオンは「グルタチオン錠100mg」などタチオンのジェネリック医薬品（後発品）の名称としても使用されています。

成分の特徴

グルタチオンは複数のアミノ酸が結合した化合物（ペプチド）であり、人の体内で自然に生成される抗酸化物質です。

しかし、加齢や紫外線、ストレスなどの影響により体内のグルタチオン量は減少していきます。

グルタチオンは、強力な抗酸化作用を持つことから「抗酸化物質の王様」とも呼ばれています。
この特性により、さまざまな健康・美容効果が期待できるんです！

編集部

グルタチオン（タチオン）の主な効果

グルタチオンにはどんな効果があるのか知りたい！

グルタチオン（タチオン）には、以下のような効果が期待できます。

美白効果

グルタチオン（タチオン）の最も注目される効果の一つが美白効果です。

グルタチオンはメラニン生成に関わる酵素「チロシナーゼ」の活性を抑える働きがあります。

これにより、肌の色素沈着を予防し、美白効果が期待できます。

また、グルタチオンには肌細胞の酸化ストレスを軽減し、代謝を活性化させる効果もあります。
これにより肌のターンオーバーが正常化し、くすみのない明るい肌へと導きます。

シミや肝斑の予防・改善

グルタチオン（タチオン）は、シミや肝斑の発生・悪化を抑制する効果があります。

• 新しいシミの生成抑制：メラニン生成を抑えることで、新たなシミの発生を予防します
• 炎症の抑制：紫外線などによる炎症をグルタチオン（タチオン）の抗炎症作用により抑え、シミの悪化を防ぎます
• メラニン色素の変化：黒いメラニン（ユウメラニン）から、比較的薄い色の赤色や黄色のメラニン（フェオメラニン）へ変える効果があります

肝斑の治療では、グルタチオン単独ではなく、トラネキサム酸やビタミンCと組み合わせて使用されることが一般的です。

アンチエイジング効果

グルタチオンの強力な抗酸化作用は、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。
肌の酸化（サビ）は、以下のような要因で発生します。

• 加齢による体内グルタチオン産生量の低下
• ストレスによるグルタチオンの消費
• 喫煙による活性酸素の増加
• 大気汚染による酸化ストレスの増加
• 不健康な食生活

タチオンを摂取することで、これらの酸化ストレスから肌を守り、若々しさを保つサポートをします。

肝機能サポート・解毒作用

タチオンには肝機能をサポートする効果があります。

特にアルコールの過剰摂取による肝機能低下を改善する効果が期待できます。
このため、「二日酔い」の症状緩和にも役立ちます。

グルタチオンは体内の毒素を解毒し、体外へ排出する役割も担っています。これにより体全体の健康維持に貢献するのです。

グルタチオン（タチオン）の効果的な摂取方法

グルタチオン（タチオン）を効果的に摂取するには、以下の3つの方法があります。

食事からの摂取

グルタチオンは元々体内に存在する物質で、以下の食材から摂取することができます。

また、ビタミンCやビタミンEはグルタチオンと相性が良く、以下の食品からこれらのビタミンを摂取するとより効果的です。

ただし、食事だけからでは十分な量のグルタチオンを摂取するのが難しい場合もあります。

内服薬

病院やクリニックで処方される内服薬（タチオン錠）は、手軽にグルタチオンを摂取する方法です。

タチオンの内服薬は以下の場所で処方してもらえます。

• 皮膚科
• 美容クリニック、美容皮膚科
• オンライン診療

注射・点滴（白玉注射・白玉点滴）

より早く効果を得たい場合は、医療機関での注射や点滴がおすすめです。
直接体内にグルタチオンを注入するため、吸収率が高いというメリットがあります。

白玉点滴は通常、シングル(600㎎)・ダブル(1200㎎)・トリプル(1800㎎)などグルタチオン濃度を選べる場合が多いです。

グルタチオン（タチオン）の正しい飲み方

内服薬としてグルタチオン（タチオン）を摂取する場合、以下のポイントを押さえるとより効果的です。

服用のタイミング

グルタチオン錠は空腹時の方が吸収率が良いとされています。

食前30分～1時間前に服用するのが理想的です。ただし、胃が荒れているときや服用を忘れた場合は、食後でも問題ありません。

1日の服用回数

使用目的に応じて服用回数が異なります：

一般的に1日に最大3錠までの服用が可能ですが、必ず医師の診断に従い適切な用量を守りましょう。

推奨される服用期間

グルタチオンは即効性のある薬ではないため、効果を実感するには継続的な摂取が必要です。
一般的には数か月～1年程度の継続的な服用が推奨されます。

体調や効果には個人差があるため、定期的に医師に相談しながら自分に合った服用期間を調整することが大切です。

グルタチオン（タチオン）を服用する際の注意点

グルタチオン（タチオン）を服用する際は、以下の点に注意しましょう。

処方できないケース

以下の場合、タチオンが処方されないことがあります。

• 妊娠中、授乳中
• 肝臓、腎臓に重度の問題がある場合
• 他の薬を服用している場合

特に美容目的での使用は、妊娠中の方には一般的に推奨されません。

副作用のリスク

タチオンの主成分であるグルタチオンは体内に存在する成分のため、比較的副作用は少ないとされていますが、まれに以下のような症状が現れることがあります。

副作用が出た場合は、直ちに服用を中止し医師に相談してください。

個人輸入のリスク

タチオン（グルタチオン）は日本では医療用医薬品に分類されるため、医師の処方が必要です。

海外ではサプリメントとして販売されているため個人輸入が可能ですが、以下のリスクがあります。

• 品質の保証がない
• 偽物の可能性
• 正しい服用方法がわからない
• 副作用が出た際の相談窓口がない

厚生労働省でも医薬品の個人輸入の危険性について注意喚起をしています。
安全のため、タチオンの使用を検討する際は必ず医療機関を受診しましょう。

グルタチオン（タチオン）についてよくある質問

ここではグルタチオン（タチオン）についての疑問をまとめました。
取り入れる前の参考にしてくださいね！

編集部

グルタチオン（タチオン）の注射と内服薬、どちらが効果的？

どちらも一長一短があります。即効性を求める場合は注射や点滴、継続的にケアしたい場合は内服薬がおすすめです。

市販のグルタチオンサプリメントでも効果はある？

グルタチオンは日本では医療用医薬品に分類されるため、ドラッグストアや薬局では販売されていません。
医師による処方が必要です。

海外ではサプリメントとして販売されていますが、個人輸入にはリスクが伴うため推奨されません。

グルタチオンを服用すると白髪が増える？

グルタチオンを服用すると白髪が増えるという説がありますが、科学的な根拠はありません。

この説は、グルタチオンがメラニンの生成を抑制する働きから、「髪の色素であるメラニンが作られず白髪が増えるのでは」と言われていますが、直接的な因果関係は証明されていません。

まとめ｜グルタチオン（タチオン）で美肌と健康をサポート！

タチオンとグルタチオンは本質的に同じ物質を指しており、主成分であるグルタチオンの作用により美白やアンチエイジング効果が期待できます。

グルタチオンの摂取方法には、食事からの摂取、内服薬、点滴・注射があり、それぞれの特性を理解して自分に合った方法を選択することが大切です。

グルタチオン（タチオン）を安全に活用するためには、医師の診察を受けて処方してもらうことをおすすめします。定期的な通院が難しい方は、オンライン診療も選択肢の一つです。

正しい知識と適切な使用方法で、グルタチオンの効果を最大限に引き出し、美しく健康的な肌を手に入れましょう！

編集部