「ナイアシンアミドとレチノールって一緒に使っても大丈夫？」「どっちを先に使えばいいの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

エイジングケアに欠かせない美容成分として人気のナイアシンアミドとレチノール。

それぞれ単体でも優れた効果を持っていますが、実は併用することで互いの効果を高め合う相乗効果が期待できるんです！

でも、使う順番や濃度によっては肌トラブルの原因になることも。

この記事では、ナイアシンアミドとレチノールの効果的な併用方法や、相乗効果のメカニズム、注意点まで詳しく解説します。

敏感肌の方でも安心して取り入れられるポイントも押さえているので、スキンケアの効果を最大限に引き出したい方は必見です！

編集部

ナイアシンアミドとレチノールの基本情報と効果

ナイアシンアミドとレチノールは、それぞれ異なるメカニズムで肌に作用します。

まずは両成分の特徴と効果について詳しく見ていきましょう。

ナイアシンアミドの効果とは？

ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、肌に優しい成分として知られています。

具体的な効果としては以下のものが挙げられます。

ナイアシンアミドは2018年にシワ改善効果のある有効成分として厚生労働省に認められました。

そのため、医薬部外品の有効成分として多くの化粧品に配合されています。

刺激が少なく、敏感肌の方でも使いやすいのが特徴です。

レチノールの効果とは？

レチノールはビタミンAの一種で、強力なエイジングケア成分として知られています。

主な効果は以下の通りです。

レチノールは高い効果が期待できる一方で、肌への刺激が強いことが欠点です。

使い始めると「A反応」（レチノイド反応）と呼ばれる赤みや皮むけなどの症状が現れることがあります。

ナイアシンアミドとレチノールの併用はOK？相乗効果を詳しく解説

ナイアシンアミドとレチノールって併用してもいいの？

ナイアシンアミドとレチノールは併用することで、それぞれの効果を高め合う相乗効果が期待できます。

研究結果からも、この2つの成分は互いに補い合うように働き、肌悩みを改善することがわかっています。

異なるアプローチでシワを改善

ナイアシンアミドとレチノールは、シワ改善に対して異なるアプローチをとります。

ナイアシンアミドは肌の奥（真皮）にあるコラーゲンの生成を促進します。

コラーゲンは弾力のある線維状のたんぱく質で、表皮を支えてハリのあるなめらかな肌を保ち、シワを改善します。

一方、レチノールは表皮角化細胞のヒアルロン酸合成を促進して水分を保持し、ふっくら柔らかい肌に導きます。

この2つの成分を併用することで、表皮と真皮の両方からシワにアプローチできるのです。

レチノールの刺激を軽減する効果

レチノールには角質層のターンオーバーを促進する効果がありますが、使用すると肌が乾燥したり、赤みやかゆみなどのA反応を引き起こすことがあります。

ナイアシンアミドには炎症を抑える作用とバリア機能をサポートする作用があるため、レチノールの刺激を軽減する効果が期待できます。

特に敏感肌の方にとっては、ナイアシンアミドとレチノールの併用がおすすめです。

レチノールの変換をスムーズに

レチノールは肌に塗布されると、レチノールからレチナール、レチナールからレチノイン酸へと変換され、最終的にレチノイン酸として効果を発揮します。

この変換プロセスには「レチノールデヒドロゲナーゼ」という脱水素酵素が関わっています。

興味深いことに、ナイアシンアミドはこの脱水素酵素の作用を活性化します。

つまり、ナイアシンアミドと一緒に使うことで、レチノールがより効率的にレチノイン酸に変換され、効果を発揮しやすくなるのです。

ナイアシンアミドとレチノール併用の正しい順番と使い方

ナイアシンアミドとレチノールを併用するときは、順番や塗るタイミングが効果を左右します。

それぞれの性質を活かした使用方法を見ていきましょう。

編集部

ナイアシンアミドが先、レチノールが後

ナイアシンアミドとレチノールを併用する場合、基本的には「ナイアシンアミド→レチノール」の順番で使用するのがおすすめです。

その理由は以下の通りです。

• 浸透性の違い：ナイアシンアミドは水溶性、レチノールは脂溶性です。水溶性のナイアシンアミドを先に塗ることで角質層まで浸透し、その後脂溶性のレチノールで「蓋」をするイメージです。
• 刺激軽減効果：ナイアシンアミドを先に塗ることで肌のバリア機能を整え、後から使うレチノールの刺激を軽減できます。
• 相性：順番を逆にすると、レチノールがナイアシンアミドをはじいてしまう可能性があります。

具体的な使用手順

クリームタイプのナイアシンアミドとレチノールを併用する場合の具体的な手順は以下の通りです。

1. 化粧水を塗る
2. 乳液を塗る
3. ナイアシンアミドを塗る
4. 10～15分後、ナイアシンアミドが乾いたらレチノールを塗る

特に初めてレチノールを使用する場合は、ピリピリとした刺激（A反応）を感じることがあります。
週１〜２回から始めるなど、少しずつ肌を慣らしていくことをおすすめします。

また、時間をおくことで各成分の効果を最大限に引き出せますが、忙しい方は各製品を塗った後、肌に浸透したことを確認してから次の製品を使用するだけでも効果的です。

一緒に配合された製品を選ぶ

最近では、ナイアシンアミドとレチノールが一緒に配合された製品も増えています。

製品設計の段階で両成分の安定性や相互作用が考慮されているため、安心して使用できます。

特に、スキンケアにかける時間があまりない方や、初心者の方には、このようなオールインワン製品もおすすめです。

ナイアシンアミドとレチノール併用時の注意点

ナイアシンアミドとレチノールは相性が良い組み合わせですが、使用する際にはいくつか注意点があります。

濃度に注意する

ナイアシンアミドもレチノールも、濃度が高すぎると肌に刺激を与える可能性があります。

特に初めて使う場合は、以下の濃度を参考にしてください。

• ナイアシンアミド：初心者は1～5%程度の低濃度から始めるのがおすすめです。10%以上の高濃度製品は、肌に慣れてから使用しましょう。
• レチノール：0.01～0.03%の低濃度から始め、肌が慣れてきたら徐々に濃度を上げていきましょう。レチノールは0.5%以上になると高濃度とされています。

初心者の方は、まず低濃度の製品から始めて、肌の様子を見ながら徐々に濃度を上げていくことをおすすめします。

パッチテストを行う

新しいスキンケア製品を使い始める前には、必ずパッチテストを行いましょう。

特にレチノールは刺激が強い成分なので、肌に合わない可能性があります。

肌に合わない場合は使用を中止し、必要に応じて皮膚科を受診してください。

A反応に注意する

レチノールを使い始めると、「A反応」と呼ばれる一時的な肌荒れが起こることがあります。

主な症状としては、赤み、かゆみ、ヒリヒリ感、乾燥、皮むけなどが挙げられます。

これはレチノールの効果によってターンオーバーが促進されている証拠ですが、症状が強い場合は使用頻度を減らすか、いったん使用を中止しましょう。

ナイアシンアミドはA反応を軽減する効果がありますが、それでも症状が現れることがあります。

紫外線対策は必須

レチノールは紫外線の影響で分解されやすく、また肌を紫外線に敏感にする性質があります。

そのため、レチノールを使用する際は以下のポイントに注意しましょう。

• レチノールは夜のスキンケアで使用する
• 日中は必ず日焼け止めを使用する
• UVカットの帽子や日傘などで物理的に紫外線を防ぐ

紫外線対策をしっかり行うことで、レチノールの効果を最大限に引き出すことができます。

ナイアシンアミドとレチノール以外の相性の良い成分

ナイアシンアミドとレチノールの組み合わせは効果的ですが、他にも相性の良い成分との組み合わせを知っておくと、より効果的なスキンケアが可能になりますよ！

編集部

ナイアシンアミド×ビタミンC

ビタミンCにはメラニンの産生を抑制し、黒くなったメラニンを還元する効果があります。

また、コラーゲンの生成を促進するため、シワの改善も期待できる成分です。

高濃度のビタミンCに対して刺激を感じる人もいますが、ナイアシンアミドと併用することで刺激になりにくく、美白やシワ改善の相乗効果も期待できます。

刺激が気になる方や敏感肌の方は、朝はビタミンC、夜はナイアシンアミドというように、使用するタイミングを分けるのがおすすめです。

ナイアシンアミド×セラミド

セラミドは角質細胞の隙間を埋めて水分を保ち、外部刺激をはね返すバリア機能も担っています。

乾燥肌や敏感肌におすすめの成分ですが、ナイアシンアミドとセラミドが一緒に配合されたクリームを使うと、より高いバリア機能が期待できます。

さらにレチノールと併用しても効果を発揮しやすくなります。

ナイアシンアミド×ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は高い保湿力を持つ成分で、ナイアシンアミドと併用することでより高い保湿効果が期待できます。

ナイアシンアミドが過剰な皮脂の分泌を抑えるため、皮脂と水分のバランスも整いやすくなります。

レチノール×バクチオール

バクチオールはレチノールと似た効果が期待できる植物由来の成分です。

レチノールよりも刺激が少なく、紫外線にも強いため日中でも使用できる点が特徴です。

レチノールとバクチオールを併用する場合は、バクチオール→レチノールの順番で使用するのがおすすめです。

ナイアシンアミドとレチノールはどんな人におすすめ？

ナイアシンアミドとレチノールの併用は、特に以下のような肌悩みを持つ方におすすめです。

シワやたるみが気になる方

ナイアシンアミドとレチノールはどちらもコラーゲン生成を促進する効果があります。

異なるメカニズムでシワに働きかけるため、併用することでより高い効果が期待できます。

特に30代以降の方で、目元や口元のシワ、ほうれい線などが気になる方におすすめです。

シミやくすみが気になる方

ナイアシンアミドはメラニンの生成を抑え、レチノールはターンオーバーを促進してメラニンを排出しやすくします。

この2つの成分を併用することで、シミやくすみのケアに大きな効果を発揮します。

紫外線ダメージを受けやすい方や、年齢とともに肌のくすみが気になってきた方に特におすすめです。

敏感肌だがエイジングケアをしたい方

レチノールは効果が高い反面、刺激も強いため敏感肌の方は使いにくいと感じることがあります。

しかし、ナイアシンアミドと併用することでレチノールの刺激を軽減できるため、敏感肌の方でもエイジングケアが可能になります。

肌荒れしやすいけれどしっかりとしたエイジングケアをしたい方に特におすすめの組み合わせです。

ニキビや毛穴の開きが気になる方

ナイアシンアミドとレチノールはどちらも皮脂の分泌を抑える効果があります。

過剰な皮脂分泌やニキビに悩む方、毛穴の開きが気になる方にも効果が期待できます。

特に、大人ニキビに悩む方は、ニキビケアとエイジングケアを同時に行える点でメリットがあります。

まとめ｜ナイアシンアミドとレチノールの併用で理想の肌へ

ナイアシンアミドとレチノールの併用は、シワ改善の相乗効果が期待できるだけではなく、刺激が抑えられるため敏感肌の方にもおすすめの組み合わせです。

これらのポイントを守ることで、ナイアシンアミドとレチノールの効果を最大限に引き出すことができます。

ただし、どんなに効果的な成分でも、使い方を間違えると肌トラブルの原因になります。
新しいスキンケアを取り入れる際は、必ずパッチテストを行い、肌の様子を見ながら慎重に進めましょう。

肌に合わないと感じたら、使用を中止し、必要に応じて皮膚科医に相談することをおすすめします。

ナイアシンアミドとレチノールを上手に取り入れて、あなたも理想の肌を手に入れましょう！

「あれ、シワが減った気がする？」「最近肌のキメが整ってきた！」
そんな嬉しい変化を実感できる日が、きっとすぐそこまで来ていますよ。

編集部