水道水の危険性を知りたい人
水道水は危険?やばい?塩素が問題?
日本の水道水の安全性はどれくらいか知りたい!
水道水を直に飲むのは体によくない?どんな害がある?
生水はそのまま飲める?沸かせば大丈夫?白湯は?
東京のすいどうすいは飲水に本当に適している?沸騰が必要?
「水道水の安全性に不安がある」というかたはいませんか?
水道水には塩素やトリハロメタンといった、人体に有害だと言われている物質が含まれています。
そこで今回は、日本の水道水に危険性があるかどうかをチェックしていきます。
日頃から水道水の安全性に興味があるかたは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
水道水は安全?危険?
世界では水道水が飲めない地域も多いので、日本の浄水設備は優秀とも言えます。
ちなみに水道水を安全に飲める国は、日本を含めて世界に15か国ほどしかありません。
日本の水道水には、「51項目の水質基準」や「26項目の水質管理目標設定項目」が設定されています。
残留塩素やトリハロメタンなどにも基準も定められているので、基本的に毎日水道水を飲んでも健康に影響はないと言われています。
ただし、塩素が含まれる水道水を飲み始めたことで心筋梗塞などの疾患が増えたというデータもあります。
体内に老化の原因になる活性酸素を発生させたり、内臓を傷めたりする原因にもなると言われています。
編集部
日本の水道水は世界で一番塩素量が多いので、完全に安全とは言えないかも知れません。
さらに日本の水道水には、水質以外の問題もあります。
日本の水道水の問題
日本の水道水には以下のような問題があります。
水道管の問題
現在は塩化ビニール製の水道管が使われていますが、1980年代後半までは鉛が使われていました。
鉛の給水管で水道水を長時間使わずにいると、水道管の中の水に鉛が溶け出す恐れがあります。
ちなみに最近は減ってきましたが、鉄製の水道管が使われている場合もあります。
鉄製の水道管の寿命は20年ほどです。
法律で定められている耐用年数である40年を超えた水道管を、そのまま使っている家もあるでしょう。
「昔からずっと水道管を交換した記憶がない」というかたは、水道管の中に錆や水垢が溜まっていることもあるので注意が必要です。
万が一水道から赤い水が出た場合には、しばらく水を流しっぱなしにして透明になってから使いましょう。
編集部
ずっと赤い水が出てくる場合には水道管を交換するしかありません。
赤い水が出なくなった場合でも、浄水器を設置したほうが安心して使えるでしょう。
塩素の問題
先ほども触れましたが、水道水に含まれる塩素は人体に影響を及ぼすことが指摘されています。
例えば水道水を皮膚に触れさせると、皮膚炎の原因になったり髪が傷んだりします。
実はお風呂やシャワーにより皮膚からも吸収されます。
米国化学学会の報告によると、皮膚や呼吸から吸収される塩素量は水道水の6~100倍と言われているので、飲み水以上に注意が必要かもしれません。
お風呂場で気化した塩素を吸い込むと、喘息などの呼吸器疾患を悪化させる恐れもあります。
お風呂やシャワーでの塩素が気になる場合は、浄水機能のあるシャワーヘッドに交換するのがおすすめです。
編集部
また塩素の臭いは料理の味にも影響すると言われています。
臭いが気になるかたは浄水器などを使いましょう。
トリハロメタンの問題
水道水に含まれているトリハロメタンには発がん性があると言われています。
トリハロメタンは水中の有機化合物と塩素が反応して発生します。
トリハロメタンは中枢神経や肝臓、腎臓などへの負担にもなります。
編集部
ただし心配しすぎる必要はありません。
後で解説しますが、トリハロメタンは十分に煮沸することで除去することができますよ。
保存性の問題
日本の水道水は塩素が含まれている状態で、常温で3日、冷蔵で10日ほどしか保存できません。
市販されているペットボトルの水は賞味期限が1~5年ほどあるので、かなり短いと言えます。
室温が高くなる夏などや直射日光が当たる環境では、さらに保存性は落ちるでしょう。
安全に水道水を飲むには
ここまでで、水道水の安全性に不安を覚えたかたも多いのではないでしょうか?
しかし、水道水を安全に飲む方法は色々あるんです!
以下で紹介するので、参考にしてみてくださいね。
長時間煮沸する
水道水を10分以上沸騰させると、水道水中のトリハロメタンを除去できます。
沸騰時間が短いと逆にトリハロメタンが増えてしまうので、最低でも5分以上は煮沸しましょう。
煮沸により塩素も除去できます。
編集部
ただし塩素を除去すると保存性が落ちるので注意しましょう。
浄水器を使う
浄水器を使えば塩素やトリハロメタン、鉄さびなどを除去できます。
1,000円台でも、ある程度の性能を持った浄水器を購入できます。
水道水をそのまま利用しているかたは、ぜひ使浄水器を使ってみましょう。
ウォーターサーバーを使う
ウォーターサーバーがあれば、塩素やトリハロメタンなどを気にせず安全に水が飲めます。
ただしウォーターサーバーはレンタル料がかかるので留意しておきましょう。
ミネラルウォーターを買う
ペットボトルで売られているミネラルウォーターも良いでしょう。
ただしミネラルウォーターは浄水器よりも費用が高くなりがちです。
またミネラルウォーターは製品によって軟水、硬水、中硬水など硬度が異なります。
日本の水道水は軟水なので、飲みやすい水を選ぶなら軟水がおすすめです。
硬水は飲みにくい場合がありますが、ミネラルが多く含まれているメリットがあります。
中硬水は軟水と硬水の中間です。
編集部
ミネラルウォーターは複数の製品を飲み比べてみて、自分好みのものを見つけてみましょう。
汲み置きする
水道水を汲み置きすると塩素量が減らせます。
ただし日光が当たった状態で6時間~2日ほど置いておく必要があるので、手間がかかります。
ビタミンCやカテキンを使う
ビタミンCや、カテキンが含まれる緑茶粉末などを水に少量加えることで塩素を中和できます。
水道水の危険性のまとめ
- 基本的に日本の水道水は飲み水として問題なし
- 水道管の素材・状態によっては安全性が下がる
- 塩素やトリハロメタンが気になる場合は対策する
- 浄水器・ウォーターサーバー・ペットボトルの水などは安全性が高い
水道水は飲み水として問題ないと言われていますが、塩素やトリハロメタンが気になるかたは対策が必要です。
「毎日水道水を煮沸するのは大変」というかたは、浄水器やミネラルウォーターなどを利用するのがおすすめです。
水道管が気になる場合は、最低でも浄水器は取り付けておきましょう。
あなたもぜひ水道水の対策を行なって、安心安全な毎日を送ってみてくださいね。