栄養のこと

2018年11月21日

腸内環境を健康に保つ細菌【乳酸菌】|栄養成分辞典

大塚(企画部)

大塚(企画部)

乳酸菌とは

 

乳酸菌は、糖類から乳酸をつくる細菌の総称です。

人や動物の腸内や牛乳、乳製品、そして食物発酵エキスのような発酵食品に棲んでいて、良い働きをする「善玉菌」として知られています。

例えば、ラクトバチルスラムノサス、オエノコッカスオエニ、ロイコノストックメセンテロイデスなど。

(↑どれも長く、呪文みたいですね。乳酸菌は種類も名前の文字数も多いのです。)

乳酸菌にはたくさんの種類があり、それぞれ違った性質や働きを持っています。

そのため多種多様な乳酸菌をとり入れることで、内側の環境を整え、すっきり快調な毎日へと導いてくれます。

 

たくましい強さを持つ植物性乳酸菌

牛や羊、やぎの乳など、栄養が豊富な環境を好む動物性乳酸菌に比べ、植物由来の乳酸菌は、過酷な条件でも生育できる強さを持つものが多く存在します。

特に、日本人は納豆や漬物など、植物性の発酵食品を食べなれているので、私たちに適した乳酸菌とも言えます。

 

善玉菌と悪玉菌

大腸には大きく分けると「善玉菌」、「悪玉菌」、その中間に位置する「日和見菌」の3種類が棲みついています。

善玉菌は、食べ物の消化・吸収を助けたり、病原菌に対抗する(=免疫力)働きを担っています。

一方悪玉菌は、炎症を起こす物質や発がん物質などを生み出し、私たちの体にとって望ましくない状態を引き起こします。

そして、あまり聞きなれない日和見菌ですが、これは腸内環境の状態によって善玉菌にも悪玉菌にもなりうる「無所属菌」です。

善玉菌が優勢な環境であれば、腸内環境を良好にするように働きかけますし、逆に悪玉菌が優勢な環境であれば腸内環境が悪化していくよう働きかけます。(要するに、”長いものに巻かれろ”というモットーのままに生きている菌ですね。)

腸内細菌の7割を占め、残り2割が善玉菌、1割が悪玉菌と言われています。

善玉菌優勢な環境を作り、この日和見菌を仲間にしてより良好な腸内環境を作りたいですね。

 

乳酸菌とビフィズス菌

ともに”善玉菌”というイメージ知られている乳酸菌とビフィズス菌。

でも厳密に言うと異なります。

 

ビフィズス菌

大腸内に住む善玉菌の9割以上がビフィズス菌。

酸素と酸性に弱いため、生きていける環境は大腸内に限られています。

ビフィズス菌は、乳酸と酢酸を作り出す性質があります。

この酢酸は、乳酸より強い殺菌作用をもっており、悪玉菌や様々な毒素を抑制するのに大変有効です。

 

腸が担う免疫機能

免疫とは、体内に侵入した病原菌やウイルスと戦い、体外へ排除する力を言います。

先ほどと繰り返しになりますが、腸の大切な役割として「免疫機能」があります。

全身の免疫組織の約50%は腸に存在していると言われ、私たちの体の健康を守る上で非常に重要な器官なので「第二の脳」と呼ばれることもあります。

 

腸を健康に保つには

食生活の乱れ、不規則な生活は腸にとって大敵です。

なぜなら、これらの状態が続くと便秘を引き起こし、腸内に便(不要物)が滞留する時間が長くなり腸内環境が悪化してしまうからです。

では、こうならないためにどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

ポイントは3つ、「食」「心」「運動」です。

脂肪分の多い肉類やファーストフードなど偏った食品ばかり食べていると、悪玉菌が増殖し、毒素や発がん物質などを発生させ免疫も低下していきます。

乳酸菌やビフィズス菌が含まれた食品を積極的に摂取しましょう。

食事から摂取した乳酸菌は数日で体外へ排出されると言われています。

なので、1度に大量に摂るよりも毎日こつこつ取り入れることを習慣化する方がよいでしょう。

次に「心」。

極度の不安や緊張を感じる状況下で、ヒトの善玉菌は減少してしまうことが分かっています。

上手にストレスを解消して、笑顔の多い毎日を送ることも腸内環境を整えるうえではとても大切なことです。

そして3つ目、「運動」。

無理なく自分のペースに合った運動を行うことが、心身ともにリフレッシュした状態を作ることにつながります。

これら3つを意識して生活に取り入れ、健康的な『美腸』を手に入れましょう。

 

大塚(企画部)

この記事を書いた人

大塚(企画部)

大学時代、栄養学を専攻し在学中に管理栄養士免許を取得。現在は商品開発や情報発信に役立ててます。

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