からだのこと

2018年03月16日

【鉄剤とサプリ】管理栄養士コラム vol.6

大塚(企画部)

大塚(企画部)

こんにちは、さくらの森企画部の大塚です。

前回に引き続き、『鉄剤とサプリ』の違いについて細かく見ていきます。

 

薬(鉄剤)とサプリの違い

 

薬はターゲットとする症状(悩み)に対して、それを解消すべく化学物質を組み合わせて生成されます。
 
そのため薬効も強いんですが、同時に副作用を引き起こす可能性があります。(ハイリスクハイリターン)
 
もちろん、製薬会社も副作用を生じさせないよう様々な工夫を行ってますし医師も一人一人の症状にあわせて適正な薬を処方するので、使用前から恐れる必要はないです。万が一体に合わない場合は、無理に継続せず医師に相談してより自分に合った薬を見つけることが大切です。
 
一方、サプリはあくまで”食品”と考えられます。
1日に必要な栄養素を補う“ものなので、大量に飲まない限りは基本的に副作用などの心配はいりません。ただし、薬のように”病気を治すために作られたもの”ではないので、即効性という部分では劣ります。
 
サプリのメリットは、『食品由来の体に優しい成分で、1日に必要な栄養素を毎日補っていく』ことでじっくり体質改善をはかっていけることです。
 
 

体に合わないならサプリという方法も!

 
私は正直、”鉄欠乏による貧血”なら、そのときの症状や悩みの深さによって鉄剤やサプリを使い分けるのが一番いいんじゃないかなと思っています。
 
貧血の症状がひどく、生活に支障をきたす状況であれば、一度鉄剤での治療を試みたほうがいいと思います。まずはその状況を打破することが最優先!医師にカウンセリングしてもらい、自分にあった薬を処方してもらいましょう。
 
症状が少しずつ緩和してきたら、鉄分補給ができるサプリに変えてみることをお勧めします。鉄剤はあくまで治療目的。1日に必要な鉄量の10~20倍を投与することになるので、”健康維持”に使うには体への負担が大きすぎます。しかし、回復したあと何もしないとまた貧血状態に逆戻りしてしまう可能性も。回復した良い状態を維持していくために、1日に必要な鉄分量を毎日しっかり補っていくことが貧血予防に有効です。
 
サプリを探すときぜひ注目していただきたいのが、動物由来の『ヘム鉄』なのか植物由来の『非ヘム鉄』なのか。もともと鉄分は体に吸収されにくいのですが、2つを比較すると断然『ヘム鉄』のほうが吸収率が高いです。せっかく飲むなら、体に吸収されるほうがいいですよね!

 

効かない!治らない!原因は本当に鉄欠乏…?

 
鉄剤を使っても全く効果が上がらない、ただきついだけ…
その貧血、もしかすると”鉄欠乏”が原因でないかもしれません。
 
かなり稀なケースですが、いくつかご紹介します。
 

再生不良性貧血

赤血球を作ってくれる骨髄中の細胞が障害されて、ちゃんと赤血球が作られないため起こる貧血です。多くの場合原因がはっきりせず、難病指定されている病気です。この貧血の場合、逆に鉄剤を服用すると危険です!
 
というのも、体内で赤血球がうまく作れず、本来赤血球の材料になる予定だった鉄を持て余している状況。そんな中市販の鉄剤を使ってしまうと、体内に過剰に鉄がたまってしまい、他の臓器に負担をかけてしまう可能性があります。
 
 

巨赤芽球性貧血

ビタミンB12や葉酸不足によって引き起こされる貧血です。なりやすい人としては、消化器を切除したことがある方(→うまく栄養素を吸収できていない)や、食事に偏りがある方が挙げられます。ビタミンB12は主に動物性の食材に含まれるので、徹底したベジタリアンの方は注意が必要です。ちなみに、ビタミンB12の欠乏によって引き起こされた場合『悪性貧血』と呼ばれます。
 

溶血性貧血

漢字の如く、『赤血球が次々に壊れて溶けてしまう』貧血です。
進行を抑えるために、赤血球を破壊する臓器である脾臓を切除することも。

 

自分が鉄不足による貧血なのか、それ以外の貧血なのかは血液検査を行えばすぐに分かります。不安な方は一度検査してみることをお勧めします。

 

最後に

 
いかがだったでしょうか?
私の願いは『一人一人に合った方法で、健康的な毎日を手に入れてもらう』ことです。それぞれのメリット、デメリットを理解して自分に合った方法を選び改善していきましょう(*^▽^*)
 

大塚(企画部)

この記事を書いた人

大塚(企画部)

大学時代、栄養学を専攻し在学中に管理栄養士免許を取得。現在は商品開発や情報発信に役立ててます。

関連記事

新着記事

カテゴリ
カテゴリ
月別アーカイブ
月別アーカイブ
タグ
タグ