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2017年11月16日

【極み職人VO.2】実家のこだわり野菜を見事に変身させた匠

原武(さくらもち制作部)

原武(さくらもち制作部)

こんにちは、さくらの森の原武です。

今回ご紹介させていただく職人さんは

“実家のこだわり野菜を見事に変身させた匠”です。

      

ブランベジフルグラノーラ

中野良子さん Ryoko Nakano

 博多駅から徒歩圏内に美野島という町がある。昔ながらの商店街なんかがあるところだ。古い家を改装したカフェやゲストハウスなんかも散見される。 

そんな通りを歩くと、板壁を白く塗った可愛らしいお店が現れた。知らなければ美容室か雑貨屋と思えるほど。扉を開けると、甘く香ばしい匂いがほのかにする。 

 このお店で扱っているのは、今ではある程度知られた観があるグラノーラ。でも、まだまだ認知度が低い頃、福岡で初めてのグラノーラ専門店として数年前にオープンしたのが、今回ご紹介する中野良子さんのグラノーラとドライフルーツ専門店「ブラン・ベジフル・グラノーラ」さん。店内と同様にシンプルで自然体な中野さんの考え方に、取材スタッフは魅了されてしまった。

 

安心できる野菜で

「商売をする気は全くなかったんです」

 忙しく商売を切り盛りしている様子の今の中野さんからは想像しにくい言葉が出た。

 商売の始まりは、実家で作っていた無農薬の美味しい野菜を材料にした料理のケータリング。自分で食べても安心なお惣菜作りが、友人の会社にお弁当を宅配するようになり、自宅で作るにはだんだん手狭になってきた。そこで、ちゃんとしたキッチンのある場所をと探していたところ、現在店舗を構えるこの美野島という土地にたどり着いた。

 順調に得意先が増えていったが、それとともに昼夜働き詰めの日々が続き、ついに中野さんは街中で倒れるほどに体調を崩してしまった。­­­­­­

自分で作ってみよう

自分やスタッフの健康のためにも業態を変えようとしていた頃、ちゃんと食事を摂ろうと色々試した中に出会ったのがグラノーラ。でも、市販のものを毎日のように食べれば飽きるし、食品表示を見ると入れなくてもいいものが入っている。ならば、自分で作れるんじゃないかと作ってみたのがきっかけだった。

 そうして、自分の周りの人に配ってみると評判が良く、その良さは自分たちも実感していた。実家の野菜や果物を使ったドライフルーツ、そして材料はオーガニックのオーツ麦にたどり着く。

 初めは通販のみでの商売を考えたが、どうせやるのだったらと店舗を対面販売もできるようにして、工房を併設した現在のお店が出来上がった。

 

店内の装飾などに関しては「商品自体が素朴なので」と、そのコンセプトを語る中野さん。店名の「BLANC」とはフランス語で「白」。つまり、混ざりっけがないものという意味合いで名前をつけた。できる限り素材そのものを活かし、誰が食べても安心なものというのが商品に対しての思いだ。「自分が食べるものはあまり気にしないんですけど、人に食べていただいて、気持ちを頂戴しているわけだから」と。

シンプルになる

中野さんは、話していててらいの無いのがわかる。どこに行ってもこのままらしい。でも、商売を始めてから考え方がシンプルになってきたのだそうだ。一旦は複雑に様々な方向から考えていたが、結局は細かいことで迷わなくなったという。

 「本当は全部オーガニックにしたいんだけど、そうすると価格がとても高くなるから」と完全なオーガニックとは言えないとはいうものの、国内外の原材料に厳しい目を持ち、メープルシロップ一つ取っても妥協のない選択をしている。優しい口調と雰囲気に隠れた、仕事に対する厳しさが垣間見える。

 もともと興味のあることは何でもやりたいという性格ではあるらしい。それが、商売を通じて、あるべき姿を理解し、自分も自然のままにいられるようゆっくり変わってきたということだ。

 華美なパッケージを避けた、コンセプト通りの商品のように、中野さんはありのままをありのままに表現する匠、まさに生成りな人だった。

BLANC VEGEFUL GRANOLA ブラン ベジフル グラノーラ

812-0017

福岡県博多区美野島2-12-10

TEL:092-473-0288

HP:http://blanc-granola.com/

mail:blanc0972010908@yahoo.co.jp

原武(さくらもち制作部)

この記事を書いた人

原武(さくらもち制作部)

さくらの森の会報誌「さくらもち」の企画編集、執筆、写真を担当。

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