からだのこと

2017年12月15日

【貧血の症状(前編)】管理栄養士コラム vol.3

大塚(企画部)

大塚(企画部)

こんにちは、さくらの森企画室の大塚です。
 
“貧血”という状況によって、どのような症状が生じうるのか…
主な症状のうち本日は4つをピックアップしてご紹介します。
 

顔色が悪い

 
前回の【”貧血”とは】でもお話したように、血液の”赤”は赤血球(ヘモグロビン)の”赤”に起因しています。つまり、貧血が進むと、皮膚を赤くしている色素が減っていくので、血色が悪く見えてしまうのです。
 
この色の変化は粘膜にも顕著に現れてくるので、目の瞼裏はよく貧血チェックに用いられます。(貧血の場合、赤みがなくなり白っぽくなります。)
 
 

めまい

 
脳は、人間の生命活動を維持する中枢で、非常に多くのエネルギーと酸素を必要とします。血液は、各組織に栄養や酸素を運ぶ役割を担っており、貧血だとその影響は当然脳にも。『めまい』や『頭痛』といった症状を引き起こします。
 
ただし、長時間立っていると途中でくら~っとして倒れてしまったり、急に立ち上がった時に起こる立ちくらみは『脳貧血』によるもの。これは、『起立性低血圧』が原因で脳に回ってくる血液が一時的に減ってしまうため起こる症状です。”貧血”と付きますが、実際は低血圧の症状の一つで、貧血とは異なります。
 

つめが変形

 

つめも顔色同様、貧血時は白っぽくなってきます。さらに貧血がひどくなってくるとつめがスプーンのように反り返ってしまったり、割れたり、表面が剥がれてきます。

つめは体の過去の状態をさかのぼってSOSを発信してくれているんですね。

 

息切れ、動悸

 
私たちの体には酸素を蓄える能力がないので、絶えず呼吸をして体内に酸素を取り込む必要があります。なぜ酸素が必要かというと、体を構成する細胞が酸素を燃やしてエネルギーを発生することで私たちの生命活動を維持しているんでしたね。(【”貧血”とは】参照)
 
酸素や二酸化炭素は、赤血球と結びついて全身を循環していきます。貧血の場合、運び屋である赤血球が足りなくなるわけですから、酸素や二酸化炭素をうまく運べない状況に陥ってしまうのです。
 
なんてことない坂道や階段でドキドキ動悸したことはありませんか?
私たちがしんどい…!って感じている時、体の中では
 
ー*ー*ー*ー*ー*ー体の中*ー*ー*ー*ー*ー*ー
①『今この人(私)は、目の前の坂道、階段をのぼりたいと思ってる!お望み通り体を動かさなきゃ』
②『体を動かすために、隅々まで酸素を送らないと!』
③『酸素を運ぶための運び屋がいない!(=赤血球の不足;貧血)』
④『じゃあ超特急で大量の血液を体内に流せば、酸素不足を補えるんじゃ…!』→動悸
⑤『細胞が酸素不足だから、もっと酸素を体に取り入れなくっちゃ!』→息切れ
ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー
 
このように体は、『体を動かそう!』と必死になります。酸素が足りないことを体が察知して、それを改善すべく働く機能が人には備わっています。
これを【代償作用】といいます。
 
必要だから備わっている機能ですが、これに頼りすぎると肺や心臓などにかなり負担がかかってしまいます。
 
貧血の人に激しい運動がすすめられないのも、これが原因。
健常な人でも呼吸数、心拍数等が上がりますが、貧血の人はぐんと上がってしまいます。その結果、循環血液量も増え体に負担をかけてしまうのです。
 

 

最後に

 
思い当たる症状はありましたか?
次回は今回ご紹介できなかった”だるさ・冷え性”の謎を解明します!

大塚(企画部)

この記事を書いた人

大塚(企画部)

大学時代、栄養学を専攻し在学中に管理栄養士免許を取得。現在は商品開発や情報発信に役立ててます。

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